小腸内に細菌が大増殖!
腸が大事だからと言って腸に良いものばかりに偏って食べている方。
腸に良い食べ物を食べることはとても大切ですが、もしかしたらそれが原因で不調を招いているかもしれません。
SIBO(シーボ)という言葉をご存知でしょうか?
腸に良いものを食べているのに不調を抱えている方必見です。
Contents
なぜ、腸に良いものを選んで食べているのにお腹が不調なの?
SIBO(シーボ)が原因かも?
腸内細菌のほとんどは、基本的に大腸の中に生息しています。小腸の中にもいますが、大腸の約100兆個に対し、小腸は約1万個とかなり少ないです。
ところが現在、小腸の中で細菌が増殖してしまう「小腸内細菌増殖症(SIBO)」という病気が問題になっています。
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【原因】
◆加齢による機能低下
◆小腸の出口である「バウヒン弁(回盲口)」がゆるむ
◆ストレス過多の生活
◆抗生物質など薬剤の乱用
◆暴飲暴食を伴う消化不良など
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それらの原因で本来大腸にいるべき細菌が小腸内に流入してしまい、大増殖してしまいます。
すると、小腸内でガスが充満してしまうのですが、小腸は本来ガスに耐えるような構造をしていません。そのため、炎症を起こしたり、腸粘膜が壊されるリーキーガット症候群のような症状を起こしたりします。
過敏性腸症候群の患者のうち約80%がSIBOを併発しているというデーターもあり、便秘や下痢、お腹のはりや違和感などが長引くようなら、一度SIBOを疑った方がよいかもしれません。
SIBO(シーボ)は様々な問題を招く
SIBO(シーボ)になると、便秘や下痢と言った直接的な不調はもちろん各臓器に深刻な問題を引き起こします。腸脳相関によって心に悪影響を与えることも!
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◆便秘・下痢 ◆ゲップ・胸焼け
◆ぽっこりお腹 ◆腹痛
◆不眠 ◆うつ
◆体重増減 ◆鉄欠乏性貧血
◆肌荒れ
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腸内を悪化させる4つの糖質「FODMAP(フォドマップ)」
SIBOのような腸に問題がある人にとって、整腸食は敵となります。その鍵となるのが、「FODMAP(フォドマップ」です。
不調の原因となるFODMAPとは?
FODMAP(フォドマップ)とは、発酵性のある4種類の糖質の頭文字を組み合わせたもの。
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F(fermentable)「発酵性の」
O(oligosaccharides)「オリゴ糖」
D(disaccharides)「二糖類」
M(monosaccharides「単糖類」
A(and)「AND」
P(polyols)「ポリオール」
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のことを指します。
現代の食事でよく食べられる、小麦類や豆類、りんごや納豆、ヨーグルトなどが該当。
①小腸での吸収が非常に悪い
FODMAPという糖質は小腸の中での吸収が非常に悪いため、なかなか腸に入っていきません。小腸内では、糖質の濃度が高くなり、人間の性質である「濃いものを薄めようとする」作用が働きます。
そのせいで、血管から小腸内に水が引き込まれ、その結果、腸のぜん動運動が過剰になり、下痢や腹痛を引き起こします。
②大腸内で腸内細菌のエサになり発酵してガスを発生する
FODMAPは大腸内のバクテリアのエサとなり、大量のガスを発生させ、消化管の動きに障害を与えたり、便秘やおならの原因となったりすることがわかっています。
なので、腸にいいものを食べていてもお腹の不調を感じる方は一度問題を引き起こす可能性が高いFODMAP(フォドマップ)をできるだけ避けた食事を取り入れてみましょう。
やめてみて調子が良くなるのか観察してみてください!